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1.祇園
京都市内でも屈指の観光客数を誇る祇園エリア。 観光中心地らしく、街全体の灯り計画も隅々までこだわり、 ただキレイなだけでなく「風情」までもがしっかりと街に計画されているように思います。 京都市内中心地での「風情」の計画は全国の中でも類い稀な質と完成度を誇るのではないでしょうか。 そもそも「風情」というもの自体が三日三晩で簡単に出来上がるものでもなく、 その土地に根付いてきた文化や風土が生み出す空気感、目に見えるものも見えないものも全て含めての「風情」。 古来から続く歴史ある街並みを今に残すのは並大抵の努力で成し得ることではないと思います。 灯りの力で街全体がデザインされている祇園の夜景を元に、それぞれの灯り効果を一つずつ見ていきましょう。-四条通-
四条通は、主に観光客向けの土産物屋が多く立ち並び、店自体の照明計画としては、全体的に明るめで、商品にはスポットで光をあてるなど、わかりやすく比較的整った印象を受けます。その中でも光の色温度や、天井、壁、床などの照明のバランスの取り方などによって、各店舗それぞれの色が演じ分けられています。こちらは、どちらかというと店舗の商品ディスプレイに京都らしさを加えた、商業的風情のデザインとでも言えますでしょうか。笑